美容室経営の教科書 ＃10 利益

こんにちは！今日は利益について勉強していきましょう！

今日のゴールは利益の種類を知ることで健全な経営の遂行に活かすこと！です。

よろしくお願いします！

さっそくですが、売上と利益の違いはわかりますか？

すばらしい！その通りです。

では、利益にも種類があることはご存知でしょうか？

そうなんです。利益には５種類あります。

下の図をご覧ください。

売上とは、美容室での技術・サービス・商品を販売・提供することによっての対価として得られるものです。

しかし、売上を作るためには人や材料、家賃、光熱費、広告宣伝などかかりますよね？

売上から様々な費用を引いて残ったものが最終的な利益となります。

1つずつ説明していきます。

①売上総利益（粗利）

売上総利益（粗利）＝ 売上 ー 原価

美容室の場合は一般的にカラー剤やパーマ剤の材料費と店販商品の仕入れにかかった費用を原価としています。

その月に「使うか」や「売れるか」は関係なく、その月に仕入れた金額がその月の原価になります。

②営業利益

営業利益 ＝ 売上総利益 ー 販売管理費

人件費、家賃、光熱費、広告宣伝費などを販売管理費と言います。これらを売上総利益から引いたものを営業利益と言います。

営業利益は「本業の儲け」であり「儲ける力」がどれだけあるかを示す非常に重要な部分です。

売上が高くて「稼ぐ力」はあるけど、販売管理費が高くて営業利益が残らない事がよくあります。つまり、「儲ける力」が弱いのです。

③経常利益

経常利益 ＝ 営業利益 ＋ 営業外収益 ー 営業外費用

営業外収益とは「本業以外での儲け」のことで、営業外費用とは「本業以外の儲けをだすためにかかる費用」です。

セミナー開催などをして講習費としてギャランティーを受け取ったりする場合は営業外収益となります。また、株での配当金などもここに入ります。

多くの美容室経営の場合、ここは無いことがほとんどです。

その場合は経常利益＝営業利益となります。

④税引前当期純利益

税引前当期純利益 ＝ 経常利益 ＋ 特別利益 ー 特別損失

特別利益、特別損失は不動産や株式の売買での損益で、こちらも多くの美容室でない事がほとんどです。

名前の通り、この税引前当期純利益の額に対して税金がかかります。

⑤当期純利益

当期純利益 ＝ 税引前当期純利益 ー 税金

当期純利益がこの1年間で残るキャッシュ（現金）となります。

しかし、借入などある場合はここから返済するのでキャッシュ（現金）はさらに減るので注意が必要です。

そうなんです。

ただし、借入金に対する利息のみ経費にできます。

経営の世界では、「利益はウンチ」と言います。

人間は健康ならば適正・適量のウンチが出ますよね？

もし、体のどこかが悪ければ、便秘になったり、下痢になったりしてしまいます。

会社も人間と同じで健康（健全）であれば、ちゃんとウンチ（利益）は出ます。出なかったり、出過ぎている場合はどこかがおかしいはずです。

計画性を持ってやることが長く経営していく秘訣です。利益が出過ぎている場合は、計画外の事が起きていたり（計画を上方修正していればOK）、関係各社が不利益を被っている場合もあります。長く経営していくためには、周りに協力してもらえる体制作りも欠かせません。

最後に今日のまとめです！

今日はここまで！お疲れ様でした！