予約サイトが悪いのではなく「依存の設計」が危ない

ホットペッパー等の予約サイトは、うまく使えば強い。
でも苦しくなる店は共通して 「新規=割引で取る」→「利益が出ない」→「もっと割引」 のループに入っています。

経営学で言うと、これは ユニットエコノミクス(1人取るたびに儲かる構造) が崩れている状態。
マーケティングで言うと、チャネル依存リスク が高すぎて、手数料・広告費・クーポンが“固定費化”している状態です。

結論:やるべきは「予約サイトをやめる」ではなく、
①新規で赤字を出さない設計②集客の分散(ポートフォリオ化) です。


まず見る数字は3つだけ(これがないと一生苦しい)

新規獲得単価(CAC):新規1人取るのにいくらかかったか
初回の粗利:売上−(材料・外注・決済・媒体費の影響分)
LTV:そのお客様が半年〜1年で落とす粗利の合計

ここで重要なのは「売上」ではなく 粗利
割引クーポンで売上が立っても、粗利が薄ければ“働くほど疲れる店”になります。


値引き競争から抜ける人は「入口商品」を作り替えている

値上げが怖いのと同じで、値引きも“脳の仕様”に刺さります。
行動経済学の アンカリング(基準価格) が働くので、最初に安さを見せると、その後の通常価格が高く感じられます。

だから「初回=安い」を続けるほど、
・再来が弱い
・指名が育たない
・高付加価値層が来ない
が起きやすい。

代わりにやるのはこれ。

入口の型①:値引きではなく“範囲限定”にする

例)
× 初回30%OFF
○ 「初回はカウンセリング+似合わせ設計込み(施術範囲を限定)」
値段を下げるより、提供範囲を設計した方が利益が残り、満足も作れます。

入口の型②:デコイ(おとり)で標準を選ばせる

価格は3つが最強です(デコイ効果)。

  • ライト(最小)
  • スタンダード(主力)
  • プレミアム(高単価)

人は真ん中を選びやすい。主力に誘導できると、値引きに頼らず平均粗利が上がります。


予約サイトは「入口」専用。利益は“2回目以降”で回収する

予約サイト経由の新規は、比較されやすく、価格に敏感です。
だからこそ、ビジネス論の基本はこれ。

初回:不安を消す(品質の証拠)
2回目:習慣化(次回予約の型)
3回目:指名化(提案の型)

心理学的に、人は「一度決めた行動」を継続しやすい(コミットメント)。
初回で“次の理由”が作れていない店は、広告費をかけても積み上がりません。


依存を下げる「集客ポートフォリオ」3本柱

予約サイト1本足は、相場が変わった瞬間に崩れます。
最低でも3つに分散します。

  1. 検索・マップ(Google):資産型。運用が止まると落ちるが、積み上がる
  2. 紹介(既存客):最も粗利が高い。仕組みにすると強い
  3. 店内導線(再来・指名):広告ゼロで売上が上がる領域

予約サイトは「入口の1つ」に格下げする。これが勝ち筋です。


10秒チェック:予約サイトが“毒”になっているサイン

✓が1つでもあれば改善余地あり。

  • クーポンが値引き中心で、粗利が薄い
  • 新規は来るが、2回目が弱い
  • 媒体費の上限ルールがない(なんとなく継続)
  • 店の強みが言語化されておらず、比較されて負ける
  • 価格帯の3段設計がない(全部同じ土俵)

無料:あなたの店の「経営診断」を90秒で(LINE)


👉 LINEはプロフィール(または固定記事)からどうぞ。