美容室経営の教科書 #8 経営計画
独立して自分の美容室を持った皆さんは経営者です。今まで技術・デザインや接客の勉強はたくさんしてきたと思います。しかし、これからは経営の勉強もしていかなくてはなりません。残念ながら美容師に経営を教えてくれる機関はありません。そこで私の経験をもとに美容室経営の教科書を作りましたので、競合の多い美容業界を勝ち抜くヒントにしていただけたら幸いです。
経営計画

こんにちは!今日は経営計画の立て方について勉強していきましょう!

今日のゴールは経営計画を立てこと!です。
よろしくお願いします!

お願いします!

前回までで、
経営理念で「何のために事業を経営するのか」
経営ビジョンで「会社・お店の実現したい未来の姿 」
経営戦略で「ポジションや顧客や提供する価値」
など決めてきました。
今回はそれら実現するための、より具体的な経営計画を立てていきます。

経営計画にも色々な考え方や方法がありますが、今回はよりシンプルに作っていきます。

はい!

突然ですが、ぱん太さんはボーリングやゴルフのパットで遠い標的を狙うとき、手前の目印しを狙いますよね?

はい、そのほうがピンを倒しやすかったり、ボールを入れやすかったりしますね。それがなにか・・。

それと同じで、経営も5年後の目標を決めて、3年後、今年、今月、今週、今日というように逆算で決めると達成しやすくなります。

なるほどぉ。

なので、まず5年後店舗数、年商(売り上げ)、利益、社員数の目標を決めて下さい。
次に5年後そうなっているための3年後の店舗数、年商、利益、社員数の目標を決めます。

想像がつかないなぁ・・。

このあたりは、ある程度ざっくりでも構いません。
経営ビジョンから考えるので、店舗展開など考えていない場合は店舗数や社員数など変わらなくても結構です。
経営ビジョンで考えた未来の姿を数値化して下さい。

ここからはより重要です。
3年後そうなっているための今年の店舗数、年商、利益、社員数、今年やらなくてはいけない事を書き出します。

今年やらなくてはいけない事?

3年後そうなっているために「今年はいくらの利益が必要」や、「売り上げはいくら必要」や、「何人は採用しないと」などです。

なるほどぉ。

そして、さらにそれらのためにやらなくてはいけない事を出します。

???

例えば、必要な利益を出すために経費は何でいくらにおさえるか、売上は何月にいくらでそのためのキャンペーンはいつやるか、採用のための活動は何をするかなど決めていきます。

細かいですねぇ・・。

そのほうが達成する確率が上がるので、頑張って下さい!

わかりました!

最後に決まった「今年やらなくてはいけない事」をいつ誰がやるのか今年のスケジュールに入れていきます。
具体例を出しますね。

例えば、現在1店舗で年商2800万社員4名だとします。
【5年後の目標】
3店舗、年商1億円、利益1000万円、社員数12名
【3年後の目標】
2店舗、年商7000万円、利益700万円社員数10名
【今年の目標】
1店舗、年商3500万円、利益500万円、社員数5名
【やらなくてはいけない事】
・3年後出店のための費用として今年利益500万円必要で、そのために接待交際費を〇〇削減する。
・売り上げ4000万円にするために3月、7月、12月にキャンペーンを打つ。
その準備は2ヶ月前までに、Aさんがポップを作り1ヶ月前からお客様へ告知する。
・採用は今月、採用サイトに登録する。BさんがSNSを毎日更新する。スタッフも美容師の友達などに積極的に声かけする。
などなど。

なるほどぉ。

あとはひたすら計画通り行動するだけです。
ただし、行動していく中で勉強したり、経験したりして、もっと良い計画に修正して構いません。
行動しなくて、計画がずれ、下方修正することは絶対にダメです!

わかりました。

最後に今日のまとめです!
今日のまとめ
・経営計画の立て方
経営ビジョンをもとに、
①5年後の店舗数、年商(売り上げ)、利益、社員数の目標を決める。
②5年後そうなっているための3年後の店舗数、年商、利益、社員数の目標を決める。
③3年後そうなっているための今年の店舗数、年商、利益、社員数の目標を決める。
④今年の目標を達成するためにやらなくてはいけない事を書き出す。
⑤今年のスケジュールに入れる
あとは計画通り行動する。
行動していく中で勉強したり、経験したりして、もっと良い計画に修正することはOK!
行動しなくて、計画がずれ、下方修正することは絶対にダメ!

今日はここまで!お疲れ様でした!

ありがとうございました!
