美容室経営の教科書＃4 経営戦略
美容室専門コンサルタント FIRE独立して自分の美容室を持った皆さんは経営者です。今まで技術・デザインや接客の勉強はたくさんしてきたと思います。しかし、これからは経営の勉強もしていかなくてはなりません。残念ながら美容師に経営を教えてくれる機関はありません。そこで私の経験をもとに美容室経営の教科書を作りましたので、競合の多い美容業界を勝ち抜くヒントにしていただけたら幸いです。
経営戦略
こんにちは！今日は経営戦略について勉強していきましょう！
今日のゴールは経営戦略とは、その種類、必要性を学ぶこと！です。
経営戦略を決めることは、次回以降も続く講義を受けてからとなります。
よろしくお願いします！
お願いします！
前回、経営ビジョンを作り会社やお店が将来どういう姿になりたいか？を決めました。
今回はそれをどのように達成するかのお話です。
作戦を立てるということですか？
そうですね。そう捉えていただいて結構です。
経営戦略とは「企業が目的を達成するために定めた、目標立案から運用までの戦略のこと」です。つまり作戦を立てて、どのように実行するかまでを決めたものということです。
そして経営資源と呼ばれる、人・物・金・情報・時間をどのように分配・使用し、いかに効率よく結果に結びつけるかの作戦を立てることです。
ふーん、戦術とは違うんですかぁ？
いい質問です！
戦略は広い視点で長い時間軸での作戦です。戦術はその戦略を実行するための局所的で短い時間軸の作戦です。
難しい・・。
例えば、サッカーの試合で攻撃重視のチームや守備重視のチームがありますよね？これが戦略です。
そして、攻撃重視のチームなら誰を試合に出すか、どのように攻撃するか、また守備重視のチームはどのように守るかなど全然違いますよね？これが戦術です。
なるほどぉ。
戦略も戦術も自分のチームの選手の特性や相手チームの状況、天候、現在の順位など様々な環境で変わります。
そぉですね。
経営も同じで、自社の特性（強み・弱み）、周囲の環境（脅威・機会）など調査して決めていきます。
そぉなんですね。
続いて経営戦略の種類ですが、大きく3つあります。
①会社戦略
運営している事業全体の作戦
②事業戦略
それぞれの事業での作戦
③機能戦略
1つの事業の中での営業、人事、財務など機能事の作戦
美容室経営の場合は②③だけで結構です。
ネイルやまつ毛などの事業がある場合は①もあった方が良いでしょう。
わかりました。
最後に経営戦略の目的です。
先程の例えでもありましたがサッカーの試合で、戦略があるチームとないチームではどちらが勝つ可能性が高いでしょうか？
それは戦略のあるチームの方が勝つんじゃないですか。
でも戦略がなくても良い選手がいる方が勝つかも・・？
そうですね、良い選手がいれば勝てるかもしれませんね。でも次対戦するときは、その選手を押さえる戦術でこられたらどうでしょう？
確かに、勝ち続けるのは難しいかもしれませんね。
そうなんです。長く経営していくには必ず戦略は必要なのです。
ところが、多くの美容室では良い選手、つまり上手な美容師がいれば勝てると思っているのが現状です。時代や環境の変化で苦しむ美容室を多く目にします。競合の多い美容業界では、経営戦略は必須なのです。
なるほどぉ。
最後に今日のまとめです！
今日のまとめ
・経営戦略とは「企業が目的を達成するために定めた、目標立案から運用までの戦略のこと」
→つまり作戦を立てて、どのように実行するかまでを決めたもの
・経営資源と呼ばれる、人・物・金・情報・時間をどのように分配・使用し、いかに効率よく結果に結びつけるか の作戦を立てることが重要
・戦略は広い視点で長い時間軸での作戦。戦術はその戦略を実行するための局所的で短い時間軸の作戦。
経営戦略の種類
①会社戦略 運営している事業全体の作戦
②事業戦略 それぞれの事業での作戦
③機能戦略 1つの事業の中での営業、人事、財務など機能事の作戦
・経営戦略の目的は「競合の多い美容業界で、時代や環境が変化する中、長く経営していくため」
今日はここまで！お疲れ様でした！
ありがとうございました！
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