美容室経営の教科書#3 経営ビジョン
独立して自分の美容室を持った皆さんは経営者です。今まで技術・デザインや接客の勉強はたくさんしてきたと思います。しかし、これからは経営の勉強もしていかなくてはなりません。残念ながら美容師に経営を教えてくれる機関はありません。そこで私の経験をもとに美容室経営の教科書を作りましたので、競合の多い美容業界を勝ち抜くヒントにしていただけたら幸いです。
経営ビジョン

こんにちは!今日は経営ビジョンについて勉強していきましょう!

今日のゴールは皆さんの会社・お店の実現したい未来の姿を決めること!です。
よろしくお願いします!

お願いします!

過去2回で皆さんが何のために経営するのか?どんな価値観を持って経営するのか?を決めてきました。今回はその結果、会社・お店が将来どういう姿になりたいか?を決めていきます。

将来の姿?

そうです。例えば、10店舗にしたいとか100店舗にしたいとか社員の給料年収500万円などです。

目標ってことですか?

そうですね、会社・お店の長期的な目標ととらえて頂いて構いません。

経営理念で経営する目的を決めたので、次はどんなゴールを目指すのか?って事ですね!

その通りです!素晴らしい!

よ〜し!じゃあ100店舗を目指そう!

ちょっと待った!ただなんとなく決めてはいけません。将来像を決める際に、3つのポイントがあるので説明していきます。

そぉなんですね・・。お願いします!

①経営理念をベースに考える
経営理念で何のために経営するのか?を明確にしました。それと将来像が繋がっていないと、社員も混乱や不信感を抱きます。必ず繋がりを持たせましょう。

確かに。

②会社・お店の「あり方」や「世の中との繋がり」を入れる
先程の例えだと、
100店舗でもどんな店舗で100店舗なのか?
年収500万のどんな社員で年収500万なのか?
「あり方」が、
「地域の方々に必要とされる」だと
地域の人に必要とされる美容室100店舗になります。
「人間性にも優れた社員を育てる」だと
年収500万の人間性にも優れた社員を育成するになります。
◯◯な会社、◯◯なお店で考えるとわかりやすいでしょう。

なるほどぉ。

③定量(数字)で表現する
以前にも言いましたが曖昧な表現だと行動が曖昧になります。曖昧な表現は人により捉え方が違います。また、ゴールに近づいているのかを把握することもできません。ですので必ず定量(数字)で表現して下さい。
例えば、
たくさんの店舗を持つ → ❌
10店舗、100店舗 持つ → ⭕️

定量(数字)があると誰がみてもわかりやすいですねぇ。
「いつまでに」は入れなくて良いのですか?

良い質問です!
そもそも経営ビジョンは中長期の未来像として考えて下さい。3年だと短いですし、20年だと長いので、5年後や10年後の経営ビジョンがおすすめです。なので、再度ビジョンに「5年以内に」などは入れなくて結構です。また、経営理念は目的・価値観なので、ほとんど変えることはありませんが、経営ビジョンは時代や環境の変化で見直し、作り変えることも必要です。コロコロ変え過ぎも社員の不安や不信に繋がりますでご注意を。

わかりました!

最後に今日のまとめです!
今日のまとめ
・経営ビジョンとは会社・お店の実現したい未来の姿
・経営ビジョンは中長期の未来像として考える。5年後や10年後がおすすめ
・経営ビジョンは時代や環境の変化で見直し、作り変えるも必要
経営ビジョン作成の3つのポイント
①経営理念をベースに考える
②会社・お店の「あり方」や「世の中との繋がり」を入れる
③定量(数字)で表現する

今日はここまで!お疲れ様でした!

ありがとうございました!
